【宮城県】村田(柴田郡村田町)
仙台から高速バスバスに乗って30分、宮城県南部に位置する村田町は、結城合戦で敗れた小山業朝がこの地に落ち伸び、村田姓を名乗り伊達氏に従い築城したことで始まった城下町。
村田城から東に見下ろす位置、奥州街道踏襲街道を結ぶ街道沿いに町場が形成され、仙南地方の交易の中心として繁栄した。
南北を通る街道沿いに短冊形の敷地割が残り、通りに面して海鼠壁の店蔵と門が交互に並ぶ街並みが見られる。
平成26年に重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けている。
【宮城県】村田「やましょう記念館」(村田町)202009
国重要文化財の指定を受けている大沼家住宅は、現在「ヤマショウ記念館」として一般公開されている。
大沼家は江戸時代から戦前にかけて紅花や生糸の取引、味噌醸造、金融業などで富を築いた豪商である。
赤瓦の土蔵造りの店蔵は明治7年築で、表門は重伝建地区で唯一の薬医門である。
【宮城県】村田「やましょう記念館」(村田町)202009
重伝建地区「村田」の町家は、表通りに店蔵と門を構え、街道沿いに区分けされた細長い敷地には店蔵の背後に生活の場である主屋、さらに裏通りまで土蔵を幾重も並べるのが特徴である。
国重要文化財の指定を受けている「旧大沼家住宅」は、「やましょう記念館」として一般公開され、敷地内の様子をうかがう事が出来る。
表門から地元産の村田石を敷きつめた石畳に沿って主屋、土蔵が並び、その規模から大沼家の財力の大きさを改めて思い知らされる。
蔵造りの町並みは表通りだけ見ても本当の姿が見えないという、典型である。
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