【千葉県】流山(流山市)
千葉県の北西部、都心から北東に30㎞程の江戸川左岸に位置する流山市。
流山といえば、新撰組隊長の近藤勇が戊辰戦争で敗走の後に官軍の手によって捕らわれた地として有名だが、もともとは天領で、江戸川水運で繁栄した在郷町だった。
徳川幕府は江戸市街を水害から守るために利根川の本流を関宿から銚子へ流したが、こうして江戸川の水量調節が可能になり、江戸への物資供給路としての水運が発達する。
明治に入ると、利根川と江戸川を結ぶ利根運河が開通し、北日本の物資は銚子から利根川を上り、利根運河を通じて流山から江戸川を下って江戸(東京)へ運ばれるようになった。
江戸川と並行して、水戸街道松戸宿から野田へ通じる流山街道が縦断していて、古い街並みはその街道沿いに集中している。
関東地方特有の重厚な屋根を持つ切妻造り・平入・出桁造りの商家が所々に残っている。
(写真は流山街道沿いの町並み)
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