【東京都】墨田《鐘ヶ淵》(墨田区)
墨田区は、東京都が昭和22年に35区あったのを23区に編成された際に本所区と向島区が合併して成立した。
関東大震災と東京大震災と二度の被災を受けて、古い街並みとして残っているのは大半が戦後にできたものだが、鐘ヶ淵駅周辺には出桁造りの町家や看板建築が点在しており、微細ながら戦火を免れたことが伺える。
道路は網目状に規則性ないことから、かつての農地がそのまま宅地化したものと思われる。
明治20年に鐘淵紡績(後のカネボウ)がこの地に創業したことで、周辺に工場労働者相手の商店や住宅が増えていったのが、現在の町並みの原点だろう。
【東京都】墨田(墨田区)202101
新年に隅田川七福神巡りに出掛け、堀切駅から最初に多聞寺にお参りし次の白髭神社に向かう途中、寺の近くに出桁造りの町家を見かけた。
東京大空襲の被害が甚大だった墨田区だが、この辺りは微細で済んだのだろう。
この一帯には他にもこうした町家が点在していて、お参りがてらに街並みを観察するのも面白い。
【東京都】墨田《鐘ヶ淵》(墨田区)202101
周辺は新しい住宅が増えているが、ポツリと出桁造りの町家が残っていることがある。
墨田区にあって希少な非戦災地区と言っていいだろう。
正面にスカイツリーが見える。
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