30Aug2020【富山県】金屋町(高岡市)高岡には、山町筋の他にもう一か所重要伝統的建造物群保存地区が存在する。 山町筋から西へ600m程と近くにある金屋町である。前田利長が高岡に築城の際に鋳物師を招き、市街地の西を流れる千保川の対岸に幅約50間、長さ約100間の土地を与え、5カ所の吹場を開かせて鋳物造りを行...
26Aug2020【富山県】山町筋(高岡市)富山県第2の都市である高岡。 町のはじまりは慶長14年〈1609年〉に加賀藩主前田利長が高岡城を築城、北陸街道の道筋を城下に移して、碁盤目状の町筋を築いた。 高岡城は一国一城令により廃城となったが、後継者の前田利常が町人たちの流失を防ぎ、商業振興策を採った...
23Aug2020【富山県】岩瀬(富山市)富山市街地から北へ7㎞程離れた港町「岩瀬」は、近世に富山藩の外港、特に北前船の寄港地として繁栄した。 富山は加賀前田家の支藩だった越中富山藩の城下町だったが、昭和20年8月にB29戦闘機による空襲を受け、市街地のほぼ全域が焼失している。しかし、岩瀬は市街地から離れていた...
16Jun2020【石川県】にし茶屋街「西廓」(金沢市)浅野川流域の「東廓」と同時に犀川流域に「西廓」が許可されたのが文政3年。『全国遊郭案内』によれば東廓の84軒に対し113軒の貸座敷または揚屋、待合茶屋があった。現在は「にし茶屋街」として「ひがし茶屋街」と同様に整備されている。一方、「にし茶屋街」に隣接してスナックが多く集まってい...
14Jun2020【石川県】長町(金沢市)城下町金沢は、台地上の金沢城を中心に二重の惣構えが据えられ、点在していた寺院を寺町台地や卯辰山、小立野の3か所にまとめて外城の機能も兼ね合わせた。武家屋敷も随所に設けられたが、現在まとまって往時の姿をとどめているのは、金沢きっての繁華街・香林坊の近くにある長町武家屋敷群のみである...
14Jun2020【石川県】ひがし茶屋街「東廓」(金沢市)加賀百万石の城下町で知られる金沢だが、戦国時代は一向一揆の中心で本願寺の拠点だった尾山御坊を中心とした寺内町だった。尾山御坊が織田信長によって攻略されると、その跡地に金沢城が築城され、点在していた寺院は寺町、卯辰山、小立野に集められ外城としての機能も兼ねられた。江戸時代に入り、卯...
14Jun2020【石川県】主計町(金沢市)浅野川を挟んで東廓の斜め対岸に位置するのが「主計町」で、「ひがし茶屋街」とともに重伝建指定を受けている。「ひがし」「にし」が江戸時代に藩の公認遊廓として成立したのに対し、「主計町」は遊廓として公認された場所ではなかったが、隣接する尾張町の旦那衆が贔屓にした遊里として徐々に繁栄して...
10Dec2019【石川県】石坂(金沢市)201507金沢には「東廓」「西廓」と呼ばれた公許の遊廓の他に、「東廓」近くの「主計町」、「西廓」近くの「北廓」が存在し、それらは芸妓と娼妓が同居する格式高い遊里だった。一方で、庶民向けの遊里として東廓に隣接する「愛宕」、西廓に隣接する「石坂」が存在した。戦後、「東廓」「西廓」「主計町」が純...