【東京都】高輪(港区)


高輪はかつて"高縄原"と表記された山手台地の最東端にあり、尾根筋に”高縄手道”(”高台にあるまっすぐな道”という意)と呼んだことに由来する。 

ちょうど丘陵地の中央を南北に走る二本榎通りが高い所に張った縄のようであったことから"高縄手道”と呼ばれていた。  

その高縄手道が五街道の一つ”東海道”のルートで、台地の東端の斜面は海に面していた。  

台地には泉岳寺や東禅寺を始めとする寺院が多く、三田と並ぶ寺町であったが、同時に大名中屋敷も多く、その跡地が屋敷やホテルとして引き継がれている。


【東京都】高輪「保安寺参道」(港区)202012

戦災から免れたこともあり古い街並みが多く見られ、高低差が顕著な安保寺参道には大正期の洋館(堀江歯科医院)と下見板張りの木造家屋が往時の名残としてとどめている。

大正14年築の洋館(現・堀江歯科医院)


【東京都】高輪「旧鈴木邸」(港区)202012

高輪台地には泉岳寺や東禅寺を始めとする寺院が多く、三田と並ぶ寺町であったが、同時に大名中屋敷も多く、その跡地が屋敷やホテルとして引き継がれている。 

二本榎通りを南下すると、広大な敷地を取り囲む門塀に出くわす。  

敷地には”味の素研修センター”というビルが入っているが、ここは昭和6年に建てられた創設者・鈴木三郎助の邸宅だった。  

江戸時代は信州飯田藩下屋敷があり、その地に大山巌が邸宅を構えたが、大山の没後に鈴木が購入していたという。 

 高輪が武家地から引き継がれた邸宅街だったことを象徴する遺構といえる。

脇の細い坂道にも段差を作りながら塀が続いている


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郷愁の風景

(旧★KENTAの写真創庫★) 東京や近郊(ごくまれに遠方)を中心に、 散歩がてらデジカメ📷で下手糞な写真を撮り続けています。 人様にお見せするというよりは、忘備録的なアルバムとなっています。 【主な対象物】 古い民家や街並み 遊里跡(遊廓・赤線・カフェー街・花街) レトロ建築 その他心象風景