【石川県】石坂(金沢市)201507
金沢には「東廓」「西廓」と呼ばれた公許の遊廓の他に、「東廓」近くの「主計町」、「西廓」近くの「北廓」が存在し、それらは芸妓と娼妓が同居する格式高い遊里だった。
一方で、庶民向けの遊里として東廓に隣接する「愛宕」、西廓に隣接する「石坂」が存在した。
戦後、「東廓」「西廓」「主計町」が純然たる芸妓花街として現在に至るが、「石坂」は「愛宕」とともに赤線として存続。
特に「石坂」は赤線廃止後も存続した店がスナックや料理屋として現在も残り、特色ある外観の店舗が赤線当時の名残をとどめながら存在する。
写真上は『赤線跡を歩く2』にも出てくる一軒で、狭い路地に残されていた。
間口が広く、入口が2つ存在していたが、特に右側の窓は猫をモチーフにしたものらしい。
(プロフィール画像に使用したのか下の写真)
残念ながらこのタテモノ、最近になって解体され、現存していない。
0コメント