【名古屋市】中小田井(西区)
名古屋市の西域、庄内川の西沿いで、名古屋城下から伸びる岩倉街道沿いにある中小田井。
岩倉側から運ばれる野菜が枇杷島の青物市で販売され、その帰りに日用品や味噌醤油等をここで買い入れた。
街道沿いにはそうした店舗や蔵が並び、街道を利用する商人で賑わった。
現在の街並みは明治24年の濃尾地震後に再建されたもので、往時の町家や土蔵などが点在しながら残っている。
4箇所に指定されている、名古屋市街並み保存地区の一つ。
【名古屋市】中小田井(西区)202001
五所社門前に伸びている2階建て平入長屋。
長屋に残る戦前のタバコ屋カウンター
【名古屋市】中小田井(西区)202001
1階が格子窓に板張りの腰、出入り口が格子戸、2階の壁に黒漆喰という町家が多い。
正面から見ると端正な姿である。
【名古屋市】中小田井(西区)202001
中小田井の街並み保存地区は300m程と短いが、微妙にカーブしている岩倉街道沿いに町家が軒を連ねる。
普通の住宅街として余生を過ごしており、観光地化されていない生活感濃い街並みになっている。
【名古屋市】中小田井(西区)202001
細路地に黒壁が続き、敷地の奥行きを感じさせる。
細路地の両側から町家が迫る。
【名古屋市】中小田井(西区)202001
中小田井地区は庄内川沿いにあり、古くから洪水との闘いの歴史でもあった。
石垣の上に土蔵が建っているのはそのためであった。
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