【東京都】三田小山町(港区)
慶應義塾大学のおひざ元である三田だが、その北の外れ、現在の三田一丁目はかつて「三田小山町」と呼ばれていた。
古川が緩衝材だったせいか、戦災に見舞われていなかったようで、戦前から残っていると思しき木造長屋が細い路地に密集している。
慶應義塾の近くなのか、かつては下宿屋も多かったそうで、近年まで営業していた銭湯が解体されずに残っている。
しかし、2013年に再開発に着手される予定となっていて、こうした街並みが見られるのも残り少なくなっている。
最寄り駅は「三田」より「麻布十番」が近い。
【東京都】三田小山町(港区)202003
麻布十番駅から古川を渡った先にある三田一丁目界隈は「三田小山町」という町名だった。
そこには開発の手がついていない木造長屋が残っている。
古川のお陰なのか、戦災からあっていないようで、戦前の風景を色濃く残している。
正面には古川が流れ、その上に首都高の高架が通っており、背後に高層マンションが建つ。
【東京都】三田小山町(港区)202003
門塀に囲まれた木造家屋、この界隈の有力者のお宅だったのだろうか。
見越しの松がいい絵になっている。
【東京都】三田小山町(港区)202003
路地裏の向こうに聳え立つ高層マンションとの対比が凄いことになっている。
かつてはその高層建築群があった場所にも長屋群が広がっていたのだろう。
再開発の波がひしひしと押し寄せている感じだ。
【東京都】三田小山町(港区)202003
商店が立ち並ぶ通り。
学生向けの下宿屋が多かったころはさぞ賑わていたのだろう。
港区にありながら、地元向けの個人商店が多い。
【東京都】三田小山町「小山湯」(港区)202003
路地のどん詰まりに平成19年まで営業を続けていた銭湯「小山湯」が残っている。
大正10年築の出桁造り銭湯だが、閉業後にもかかわらず荒れ果てた雰囲気が見られない。
小山湯脇の石段の上からの眺望
【東京都】三田小山町「讃岐会館」(港区)202003
讃岐会館は、戦後に香川県人会のサロンとして設立され、現在も宿泊施設などが入る。
かつては大和郡山藩下屋敷の敷地で、華族の屋敷が入っていた。
その名残りか、レトロな門塀と土蔵が残っている。
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