【東京都】鉄砲洲(中央区)
中央区湊はかつて”鉄砲洲”と呼ばれ、徳川家康の江戸入府当時、鉄砲の形をした洲の島だった。
江戸時代は市中に物資を運び入れる舟運の拠点として繁栄し、「江戸湊」と呼ばれていた。
界隈は戦災に見舞われていないせいか、東京都心部から近いにもかかわらず銅板建築や看板建築、マンサート屋根といった戦前建築が多く残っている。
近年、湊界隈では住友不動産による大規模な再開発が進行中で、戦前から残る町家の多くが解体され、跡地は大型マンションがそびえている。
戦前の名残りともいえる低階層の看板建築と高層マンションとの対比を見るにつけ、迫りゆく再開発の波のすさまじさを感じさせる。
【東京都】湊「池田靴店」202004
かつて「鉄砲洲」と呼ばれた中央区入舟~湊界隈は戦災に遭っていないこともあって、戦前の看板建築が多く残る。
タイル張りが美しい「池田靴店」の看板建築が残る湊二丁目は現在、住友不動産による大規模な再開発が進行している。
大型マンションが背後に迫っている光景を見ると、いつまでこうした戦前の名残りをとどめることができるか不安になりそうだ。
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