【滋賀県】豊郷(豊郷町)
湖東地区にある豊郷町は中世から中山道の宿駅として発達し、京都から近いこともあって商業も活発化してきた。
街道沿いに南北に連なり、この地から近江商人が多く生まれるが、中でも伊藤忠兵衛は伊藤忠商事や丸紅の創業者として有名で、豊郷駅近くに旧邸が今も現存している(現在は伊藤忠兵衛記念館として公開)。
伊藤忠兵衛をはじめとする豪商は村政にもかかわりを持ちながら地元の発展にも貢献しているが、豊郷小学校の建設などはその典型である。
【滋賀県】旧豊郷小学校校舎群(豊郷町)201705
豊郷小学校旧校舎群は、丸紅の古川鉄治郎が私財を投じ、ヴォーリズに設計を依頼、竹中工務店が建築を担当し、神谷新一の指揮監督の元、昭和12年(1937)に竣工。
建設費用は当時の豊郷町予算の10倍かかったほどで、鉄筋コンクリート造りの近代的後者は「白亜の殿堂」「東洋一の校舎」と称されるほどだったという。
新校舎の建設と同時に旧校舎の解体の話が浮上すると、保存の声が全国的に高まったほどである。
現在は一般公開され内部も見ることができるほか、アニメの舞台として登場している。
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