【長野県】奈良井(塩尻市)

木曽路は古来交通の要衝として栄え、中でも奈良井は中山道64宿のほぼ中間、江戸から数えて34番目の宿場町であった。

木曽路最大の難所である鳥居峠の北麓に位置し、旅人の脚を止めやすく、「奈良井千軒」と呼ばれるほどの繁栄を見せた。

標高900m台に位置し、平地がなく農作物が獲れないこの地の繁栄を支えたのは、周囲の森林資源を利用した檜物細工や塗物、塗櫛などの木工業であった。

南北約1㎞にも及ぶ宿場町は、京都方面から上町、中町、下町に区分され、各町の間は鈎の手になり街路が食い違い、各町場ごとに水場が設けられている。

近代以降に大火がなかったことで、近世末期の町家が多く残り、二階が前面に張り出した「出梁」を特徴とした旅籠や町家が軒を連ね、多様な表構えの家々が変化に富む町並みを作り出している。


奈良井上町の町並み


奈良井上町の町並み


奈良井中町の町並み


奈良井下町の町並み



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郷愁の風景

(旧★KENTAの写真創庫★) 東京や近郊(ごくまれに遠方)を中心に、 散歩がてらデジカメ📷で下手糞な写真を撮り続けています。 人様にお見せするというよりは、忘備録的なアルバムとなっています。 【主な対象物】 古い民家や街並み 遊里跡(遊廓・赤線・カフェー街・花街) レトロ建築 その他心象風景