【名古屋市】鳴海(緑区)
名古屋の東部に位置し、名鉄の急行停車駅である鳴海は東海道40番目の宿場町で、ここから宮宿(熱田)を経て海路で桑名宿に向かうというのがポピュラーだった。
規模は本陣の他に脇本陣2軒、旅籠68軒。
東にある間宿の有松と共に絞り染めで繁盛した町でもあり、往年の賑わいの名残りを思わせる古い街並みが所々に残っている。
重伝建の有松ほど連続性こそはないが、平入の伝統的な町家が随所にみられる。
【名古屋市】鳴海「作町」(緑区)202001
鳴海宿の京側の入口は常夜灯がある丹下で、そこから南に進んで作町で東に折れ曲がる。
作町交差点から北の街道沿いには大店と思しき商家が残っている。
【名古屋市】鳴海「本町」(緑区)202001
本町は鳴海宿の中心部で、本陣もそこに置かれていた。
街道脇の路地にも古い町家が見られるが、周辺が郊外住宅街として開発が進む中で街道沿いはまだそこまで及んでおらず、幸いにして古い街並みを残している。
【名古屋市】鳴海「本町」(緑区)202001
東西に伸びる街道は途中でクランクして、再び東西に伸びる形をとっている。
アイストップの「菊屋成富」は安政4年創業の和菓子の老舗である。
かつてはそこから名鉄の線路に向かって突き当りに旧駅があったが、高架化と共に現在地に移っている。
【名古屋市】鳴海「相原町」(緑区)202001
クランクして再び東西に街道が伸びるが、橋の手前までの相原町で平入町家が向かい合って建っている。
【名古屋市】鳴海「平入町」(緑区)202001
橋を過ぎた先の平入町にも伝統的な平入町家を残す。
近年まではモダンな下見板張りの木造銭湯があったようだが、解体されたのか見当たらなかった。
【名古屋市】鳴海「平入町常夜灯」(緑区)202001
鳴海宿の江戸側の入口にあたるのが「平入町常夜灯」。
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