【群馬県】伊香保(渋川市)
石段街で有名な伊香保温泉の発見は古く、『万葉集』にもその名が登場する。
現在の温泉街ができたのは戦国時代で、長篠合戦で負傷した武田方の兵士の療養場所として整備され、同時に石段街もできた。
近代に入っても、竹久夢二や徳富蘆花、夏目漱石など多くの文人が訪れ、御用邸やハワイ王国大師別邸も置かれた。
特に、蘆花の小説『不如帰』に伊香保温泉が登場したことで全国的に知られるようになった。
明治43年には渋川から路面電車が開通(東武伊香保軌道線)し、昭和31年にバスに変わって廃止されるまで運行された。
戦前から歓楽温泉郷として芸妓屋5軒に芸妓20人内外、カフェーや乙種料理店なども建ち並び(全国花街めぐり)、戦後を経て現在までその流れが続いた。
【群馬県】伊香保「石段街」(渋川市)201902
伊香保温泉と言えば365段もある長い石段の両側に旅館や飲食店、土産屋さんが建ち並ぶ光景である。
途中には小窓の中に温泉が中を流れていく様子が見られる。
「我国温泉都市計画第一号の地」と刻まれた碑があり、伊香保が最も古い歴史を持つ温泉街であると知ることができる。
【群馬県】伊香保「上ノ山公園からの眺望」(渋川市)201902
伊香保温泉バスターミナルの近くにロープウェイ駅があり、山頂まで登った先に展望台がある。
展望台から眼下には温泉街を望めるが、一帯が周囲を山々に囲まれた盆地であるのが分かる。
三つ山が連なる一番左側が谷川岳である。
同じ展望台から別角度へ 赤城山が見える
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