【群馬県】郷原(東吾妻町)
群馬県の農業生産は主に養蚕で支えてきたため、県内には養蚕農家集落が多く点在している。
その一つが県中西部にある吾妻地区の東吾妻町郷原で、戦国時代に真田家が拠点としていた岩櫃山を背後に控える。
吾妻線郷原駅のホームからは、大規模な高窓付きの養蚕農家が見える。
駅を出て踏切を渡った先には、出桁造りで高窓付きの三階層や兜造りの屋根とこの地区独特の養蚕農家が建ち並ぶ旧街道がある。
町並みとしては小規模ながら、駅近くで濃密な山村農家集落に出会うのは極めてまれだろう。
【群馬県】郷原(東吾妻町)202008
駅を出て線路に並行する旧街道には、集落の規模こそ小さいながら豪勢な造りの養蚕農家が並んでいる。
駅近ながら農家集落が密度濃い状態で残っているのは珍しい。
特に規模が大きく、海鼠壁の土蔵を持つ三階建ての農家は、往時の隆盛を想像させる。
しかし、住人はいない様子でいつ消えるかわからないので、訪問は早い方がいいかも知れない。
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