【栃木県】田沼(佐野市)
佐野から東武佐野線で北へ3つ目の駅が田沼。
平成17年に葛生町とともに佐野市に統合される前は、田沼町と独立した町だった。
古くから一瓶塚稲荷神社の門前町として栄え、さらに市場が定期的に開かれたことで商業地として繁栄した。
神社の門前の通りには連続しているわけではないものの往時の名残りを思わせる商家が点在している。
【栃木県】田沼「一瓶塚稲荷神社門前」(佐野市)202003
田沼駅を出てすぐ南の通りから一瓶塚稲荷神社を通ってきたの田沼上町へ至る通りがかつての市場街だったと思われ、現在も商店街の体を成している。
神社の門前には漆黒の店蔵と土蔵の店舗が建っており、往時の名残をとどめている。
現在はブディックが入る漆黒の店蔵と土蔵
田沼駅近くのモダンな店舗 カフェーを思わせる一軒
【栃木県】田沼(佐野市)202003
一瓶塚稲荷神社前から続く通りに出桁造りの町屋がある。
商家としては珍しく、玄関回りに小さい破風屋根を持っている。
【栃木県】田沼「川田荒物店」(佐野市)202003
出桁造りで、2階が土蔵風の店蔵。
古くから営んでいると思われる荒物屋さんで、令和になった今では希少だろうか。
「荒物屋」とは雑貨屋さんのことで、日用生活用品を扱う店。
車社会になる前は郊外型ホームセンターがなかったから重宝されていた。
【栃木県】田沼上町(佐野市)202003
田沼上町交差点を過ぎた先にこれまた出桁造りの商家と薬医門が並んでいるのがある。
立派な門を備えていたことから、たいそうな豪商だったと思われる。
晩年はタバコ屋さんだったのか、懐かしい形のカウンターが残っている。
田沼上町交差点
主がいなくなり廃れそうな商家。古い街並みとして保存しようという気配が希薄なのは気になる。
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