【奈良県】東岡町(大和郡山市)
奈良県には戦前、公許の遊廓が三か所存在し、そのうちの2つが大和郡山市にあった(もう一つは奈良市木辻)。
一つは門前町の「洞泉寺遊廓」、そしてもう一つが岡町の「東岡遊廓」。
『全国遊郭案内』によれば「揚屋(貸座敷)が二十一軒娼妓が全部で百九十人」、戦後もそのまま赤線として残った。
「洞泉寺」と異なるのは、赤線廃止後も近年まで「郡山新地」として色街の命脈を保ち続けたことで、狭い路地に3階建ての妓楼がひしめき合いながら残っている。
但し、経緯が経緯だけに重々しさが残り、主がいなくなった妓楼が次々と消えゆくのは他の色街に共通している。
こちらの妓楼もいつ見られなくなっても不思議ではないくらいに荒廃している風に見える。
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